永楽寺の情報箱

7月の言葉

「浄土とは 違ったものが違いをもったまま 調和することができる世界」
いよいよ猛暑の夏に向かっている感じですね。熱中症等、お気をつけください。
世界は、覇権争いの真っただ中で、共に栄えることを許さないとても冷徹で息苦しい世の中です。そして、○○ファーストという言葉が共感されることは、自他共に心豊な社会でないように感じますが、いかがでしょうか?
仏教は、「縁起」が説かれます。世の中では、良い・悪い という時に「縁起」という言葉を使っているようですが、元々は 因縁生起(いんねんしょうき)からくる言葉で、起こることは、全て因に縁が触れるから起こってくることです。
病気をしないように無病息災を祈り、事故を起こさないように車両にお祓いしたり、家内安全の願いで敷地払いをしたり…と、仏教に照らして見ていくと、根拠のないものに振り回されている姿が知らされていきます。
この世にいのちをいただいたから病にかかり、私が車を運転するから事故を起こすこともあり、敷地に関係なく災害にあってしまいます。全ては、縁によって引き起ります。この縁にあった時に、どういう意味を頂いていくかが、大変大切なことなのです。
105歳で逝去された、現役の医者・日野原重明さん。ご自身は牧師さんの家庭に生まれ、カトリック信者でいらっしゃいましたが、僧侶や仏教の学者さんとも交流がおありでした。大学の時、大病をされて一年間休学したそうです。8カ月間寝たきりで、トイレにも行くことができなかったそうです。暑い日に、今のように冷房もない病室で、治療らしい治療もできず、母親の4時間おきに施してくれる温湿布の連続という中で、療養していたそうで、母親も大変、自分も大変な日々を送ったそうです。
「医者になることも諦めようか」。知り合いから、体が弱い者でもできる音楽の道、造詣の深かった音楽、作曲家の道に進むように勧められたこともあったが、両親に大反対され、体が弱い中にも、医者として勉強していくことを決意したのだそうです。いろいろ辛い経験をして苦しみます。その苦しみの中では、意味が分からない。内科医として、一番よかったのは、辛い寝たきりの大病をしたことだったと言われています。接する患者の苦しみ、痛みや苦悩がわかる医者になれたからということです。その苦しみが大変尊いことであったと気づかされたことを何よりも喜んでいらっしゃいます。
仏教は、「人生の上で、価値でなく意味を発見する」尊いいのちの輝きを与えて下さいます。老いる、病気になる、世間ではマイナスであり避けていきたいと思いがちなことが、そこに重たい意味を与えて下さるのでしょう。価値を追求する中に、価値という違いが人を差別します。意味をいただいていく中に、価値を超えていく世界を生み出していきます。
お浄土の教えは、価値に縛られている私に、意味という物差しを教えて下さるのです。

~『真宗教団連合カレンダー』より住職感話~

行事について

【行事報告】
6月16日(火) 13:30 「常例 お話と讃歌」
*本院
    皆様、ご参詣、誠に有難うございました。
【行事予定】
7月16日(木) 13:30 *本院
「常例 お話と讃歌」
    皆様、お気軽にご参詣下さい。

お知らせ・募集・入会は 本院まで

◇ お知らせ
    お盆参りのご依頼を受け付けています。8月より初盆法事もお参り致します。
◇ 永楽寺「女性の会」 会員募集中
    仏の子供を育てる数々の活動として「女性の会」(旧仏教婦人会)があります。
    仏具のお掃除、赤ちゃんの法要お手伝い、そして、義援金活動(ダーナ活動。お一人様の会費から毎年のように起こってきます災害や事故に全国から集められた多額の義援金を拠出してまいりました)という尊い活動をしています。年会費1,200円

◇ 雅楽しませんか?
    小倉組(本院所属ブロック)では、気軽に雅楽を始めませんか?という雅楽クラブがあります。練習は月2回(第1金曜日19時~、第3土曜日15時~)で、会費は2回参加1,500円です。