ファツィオリF228

ピアノという楽器の原型は、ご存知のようにイタリアで誕生しました。
その後、多くの作曲家、演奏家のニーズにより、現代のピアノに発展しました。

「ファツィオリ」というピアノは、起業して30余年の新興メーカーということもあり、あまり馴染みがないでしょうが、昨今、開催される著名な国際コンクールで使用され始めました。
2010年ショパン国際ピアノコンクールにて初登場しました。この時、ファツィオリを弾いた演奏家が3位入賞という快挙。
2014年ルービンシュタイン国際ピアノコンクールにて、ファツィオリを選んだ演奏家が、見事、1位2位3位を独占しました。

この度、当施設に、セミコンサートグランドF228を常設致しました。
F278コンサートグランドに音色も構造的特徴も非常によく似ていて、豊かで柔らかな音色です。

「ファツィオリ」は、イタリアの北部、サチーレという町に工場があり、社長のパオロ・ファツィオリ(元ピアニスト)のもとで、40名のマイスターが手作り生産しています(年間 約130台)。
そして、現代のテクノロジーを駆使して製作されているため、性能は今なお進化しつづけているのだそうです。
その優れた性能と、豊潤にして暖かく、澄んだ音色に世界中が注目している逸品です。
また、2021年10月に開催されたショパン国際ピアノコンクールでは、ファツィオリを弾いた演奏家が、1位3位5位を受賞されて大変話題になりました。